「もしも」に備える社会保険

人生100年時代といわれていますが、「いつ」「どのような」リスクに遭遇するのかは予測することは不可能です。しかし、事前に備えておけばいざという時に安心できます。当サイトでは、もしもの時に備えるための制度である「社会保険」の重要性や加入条件について詳しくお伝えします。

メリット・デメリットを確認

3つのメリットを紹介

負担を抑えられる

まずは、「保険料の負担を軽減できる」ということです。国民健康保険の場合、保険料は全額自己負担となりますが、社会保険に加入すると保険料の一部は事業所が負担することになっているため、自己負担額を抑えることができます。

老後も安心

老後の保障として年金制度がありますが、社会保険に加入しているとより手厚い保障を受けられます。会社員の場合は厚生年金に加入しますが、同時に国民年金にも加入しています。これは基礎年金と呼ばれる土台の上に国民年金があり、その上に厚生年金があるからです。つまり、社会保険に加入すると老後に国民年金に加えて厚生年金の分が追加された年金をもらえる、ということです。
高齢化が進んでいる日本は「人生100年時代を迎えている」ともいわれています。医療の発展や充実した介護制度を見ると今よりもさらに長寿化する可能性が十分にあります。そのような将来を見据えると老後を保障してくれる年金制度があるのはとても心強いものがあります。
また、社会保険に加入していれば万が一障害状態になってしまった場合に備えた「障害年金」や亡くなってしまった時に家族に遺せる「遺族年金」も増えます。

業務外の保障も受けられる

通勤中に事故に遭った場合は労働災害と見なされるため給付が受けられます。しかし、社会保険はこれ以外にも業務外で病気やケガをした場合に各種手当を受けることができます。
例えば、経営が悪化したことで休業となってしまった場合の「休業手当」やケガや病気で就職できない場合の「傷病手当」、業務に関係ないケガや病気で収入が減ってしまった場合の「傷病手当金」などです。傷病手当金とは、収入の3分の2を1年半カバーしてくれるものです。年収が180万円の場合は、3分の2の120万円を1年半、合計180万円が支給されることになります。ここまでカバーしてくれる民間保険はなかなかありません。割安なのにしっかり保障してくれる社会保険への加入をとても魅力的に感じることでしょう。

デメリットは?

メリットばかりが目立ちますが、当然デメリットもあります。社会保険のデメリットを感じやすいのは、「130万円の壁」が立ちはだかっている人たちです。壁を越えて配偶者の扶養から外れることにより社会保険の恩恵を受けることができますが、保険料が徴収されるため手取り額が減る可能性があります。将来の年金や万が一の保障がしっかりしていても日々のやりくりがカツカツになってしまう人は注意が必要です。
また、事業所によっては従業員の配偶者が一定の収入以下の場合に「家族手当」を支給している場合もあります。しかし、扶養から外れることでこのような手当が支給されなくなる可能性があります。世帯の収入が減少してしまうため、それを上回るメリットがなければ社会保険に加入することをデメリットに感じてしまうでしょう。

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